SOSEI
PARTNERSHIP
相棒紹介
何を建てるか、どう建てるかって、
こだわりが違うんだよ。
戸建てっていうのは、一戸一戸、みんな違うんだよ。
設計が違えば当たり前、職人や施工管理によってもまた違うんだ。
作り方にそれぞれこだわりってのがあるからな。
施工管理者として、渡部もその大先輩の蛯原もそこは同じだよ。
その蛯原のこだわりは、施工図をきっちり書くこと。
工事をきちんと理解するにも、職人にきちんと意図を伝えるにも必要なわけよ。
人によっては余計な手順だというけど、蛯原は万全を期すね。
仕上がった時に、蹴っ飛ばしたくないからな(笑)。
一方、以前ミサワにいた渡部は、合理的な進め方が得意だな。
ミサワは、建築資材を工場で作って、工事を楽にして工期を短くしたんだ。
渡部はその強みで、たくさんの戸建てをどんどん建てるわけよ。
とはいえ、部屋角の壁紙は必ず重ね貼りとか、丁寧さにはこだわるね。
同じ施工管理だけど、この二人は、まぁ、ライバル的「相棒」だな。
こだわるポイントも違うから、けん制もするさ。
でもな、いざという時はお互い見事に助け合うぞ。
それに、大工とか左官とか、この仕事にはいろんな職人が加わるからな。
そうなりゃ、もう自分のチーム、もう「相棒たち」だもんな。
戸建て建築は面白い。
複雑で経験も要るが、
自分の作品作りでもある。
当社には、建売住宅の自社ブランドがあって、顧客への営業に始まり、設計事務所に設計図を依頼した上で建築工事を進めるということもある。ただし、現在は、ミサワリフォームの請負工事が主流だ。建築資材は工業製品なので形状やサイズは均一で、それらを組み立てるように建てる手法だが、その分寸分の隙もないような注文住宅とは異なる。ただし、既製品と既製品のドアがぶつかるというケースも出てくるので、その解決に蛯原のような専門知識が生きてくるのだ。
建築の仕事は、「満足が建つ」とも言う。建物そのものは設計者の作品と言われるが、それは、施工管理、職人も含め関わったすべてが満足すれば「我々」の作品なんだと蛯原は言う。また、渡部も言う。大手と違って当社では、材料の手配から図面のチェック、職人の予定取りなどすべてを担当するから分野は広く知識と経験は要るが、だからこそ面白い。そして、１日机でパソコンをいじってるよりは、現場に出て職人と一緒に頭を悩ます方が楽しい。これが自分の性分に合っている。