SOSEI
PARTNERSHIP
相棒紹介
土木ってのは測量と工事、
「あうん」なんだよな。
測って掘る、測って埋める、また測って均す……また測る。
道路の工事なんて、まさに阿吽の呼吸そのもの。
高橋と福嶋は、もう「相棒」以外の何物でもない。
高橋の測量は、さすが大手仕込みだな。
まったく狂わない。
これがへっぼこだと、いちいち現場は気にかかる。
また、やり直しかよ、ふざけんなとなる。
その点、高橋は完璧だ。
だから、福嶋も全幅の信頼をおいて、掘る。削る。埋める。均す。
そして、福嶋はというと、舗装重機はお手の物。タイヤローラー、ロードローラー、アスファルトフィニシャー、モーターグレーダー、ブルドーザー、何でもござれで、ユンボなんかもう身体の一部で、マジ、自由自在なのよ。
つまり、こいつらマシンたちも、福嶋のもう一人の「相棒」なんだ。福嶋なら、自分が思ったように工事してくれると、高橋はそう、うなずく。
道路工事はとても
シンプルに見えるが…。
なにせ、平らにすればいい。ところが、大きい物件だと、幅12mの4車線、長さ100m。この面積をどうすれば平らにできるのか。中には、マンホールのふたがいくつもあって、必ずミリ単位の段差がある。それをなくすのだ。そして、道路の端のU字溝との境目は、きっちり分けて仕上げないといけない。福嶋は、これはもう現場技術者のセンスだという。
そして、彼らはもう一方で、宅地造成にも関わる。こちらでは、高さ3m幅2m重さ8tにも達するコンクリート資材もあって、にもかかわらず誤差わずか5mmという高精度で設置する工事がある。同様に下水管でも、適切に排水するには1mにつき数ミリ、釘一本分の傾斜角度を付けなければならない。高橋の測量がここでモノを言う。土木工事というのは、そういう技術を指すのだ。加えて、高橋は現場を仕切る施工管理者でもある。